3・15 4・16 弾圧を忘れるな
各地で記念集会開かれる
神山監督講演ほか3ヵ所で開く 北海道
北海道の3・15弾圧記念の集いは室蘭、札幌、岩見沢、旭川の四市で行われ、あわせて220人が参加しました。室蘭では12日、岐阜の竹中彰元師を映像化したDVD「戦争は罪悪であるー仏教者の名誉回復から」を観賞し、フリートーキングをしました。
札幌は14日、映画「鶴彬ーこころの軌跡」を見、この映画を作った神山征二郎監督の講演を聞きました。「鶴彬の堅固な志、社会の状況認識の深く確かなことに瞠目、多喜二といい鶴彬といい、この国にこのような若き英雄たちがいたことを忘れてはならない」との感想がありました。
岩見沢では15日、映画「時代を撃て・多喜二」を上映、ふだんの集会に見えない人も多く「大変感動」の声が寄せられました。
旭川も15日、旭川文学資料館の沓澤章俊調査員が講演、旭川出身のプロレタリア詩人今野大力の作品と生涯を語りました。
「反戦川柳人鶴彬」の講演会 青森県
3・15、4・16大弾圧記念集会は4月17日、同盟岩手県本部牛山靖夫事務局長を講師に招き、演題ー反戦川柳人「鶴彬」を語るーとして開催、45名参加しました。
講演に先立ち「『聳ゆるマスト』ー反戦兵士阪口喜一郎が残したもの」(DVD)が上映されました。
講演では、治安維持法下、川柳を武器に軍隊内でも反戦のたたかいいを不屈に進め、弾圧のなかで29歳の命を終わらせ、故郷を遠く東北盛岡のお墓に眠ることになった生涯が詳細に語られました。
弘前、下北支部からも参加し、「語り継いでいくことが大事という意味がよくわかった」「あの時代の活動家は命がけで活動していたんだ」などの感想。懇親会で一人入会しました。
多彩な3・15、4・16集会計画 新潟県
「3・15、4・16事件を語り継ぐ集い」を4月24 日、新潟市で行う予定です。集いのメインは、写真映像と音楽が入る①朗読劇「小林多喜二死す」②相沢寛新潟県同盟員による講演「治安維持法の復活を許してはならない」③加藤栄二県同盟員による講演「原菊枝(治安維持法犠牲者、講演者の発掘で顕彰)の『女子党員獄中記』について」④山本宣治の直筆「唯生唯戦」の展示と山本宣治がこの書を書くに至った経緯などのお話(直筆所持者・石田和夫氏)⑤新潟県内の治安維持法犠牲者を偲ぶお話(佐藤良夫新潟県同盟員)とその人々の写真と活動を記したパネルを二十枚ほど展示。など多彩な催しです。
専制政治への道を許すな 岐阜県
3月14日午後、岐阜市で開催した第11回3・15大弾圧記念学習会は65名の参加者があり、中央本部副会長増本一彦氏から「戦争は弾圧と手をつないでやってくるー治安維持法と横浜事件」のお話を聞きました。
講演は、2月4日の横浜地裁による実質無罪、刑事補償の支払い決定を出した後だけに、時宜を得た有意義な講演でした。
増本氏は、横浜事件が特高警察のねつ造による大規模な言論弾圧である。戦後の再審請求にも完全無罪を避けて「免訴」としてきたが、十数年に及ぶ犠牲者たちの苦闘と支援の努力で権力犯罪ー暗黒裁判が明らかにされた。これを機に人道に反する治安維持法の実態と、今も続くビラ弾圧など反共主義からはじまる言論・表現の自由弾圧=専制政治への危険を打ち破る国会請願運動を強調されました。
2010年5月15日 不屈中央版 №431