同盟運動を発展させよう
柳河瀬精
1、「戦争しない国」を守り続ける立場から民主党政権を考える
・民主党政権の安保防衛問題の対応は自民党路線の踏襲が色濃く出始めている。
・普天間基地撤去問題では「迷走」を続けていると国民の目に映っている。
・3月9日、日米間の密約問題に関する「有識者委員会」「報告書」を政府が発表したが、きわめてあいまいな内容に多くの国民が唖然とした。各種委員会は、これまでも自民党と一緒に安保防衛問題に取り組んだメンバーもおり注意。
2、新しい政治状況のもとで同盟運動を発展させよう
①侵略戦争への謝罪の問題。鳩山首相は「東アジア共同体」を提唱したが、胡中国主席との会談では「前向きに対処」をとしているが、「歴史認識の問題がある」と軽くあしらわれた。
②植民地支配謝罪の問題。今年は韓国強制併合100年。岡田外相は「韓国の人々にとって国を奪われ、民族の誇りを傷つけられた事件」と発言。日本に強制徴用された朝鮮人労働者は約100万人にのぼる。この強制連行者を雇用した日本の企業は未払い賃金を政府に供託した。しかし朝鮮人労働者の手元にはとどいていない。民主党政権は、その約10万人分の副本を引き渡すとしている。
③治安維持法の問題は同盟が切り拓かなければならない。一九四五年に治安維持法が廃止されたとき、刑を受けていた生存者は、其の刑は「なかったものとみなす」とされた。しかし虐殺され獄死した者はそのまま打ち捨てられたままになっている。原点に立ち同盟運動を発展させよう。(本部会長)
2010年5月15日 不屈中央版 №431