北から南から
広大な地域の会員つなぐ
生きいき支部活動-苫小牧
北海道苫小牧支部は、太平洋に面した近隣4町を含む、細長い約100㎞の地域で人口約22万の地域に会員90名が活動しています。
「国賠署名」は、粘り強く実践し支部結成以来20年間、毎年2500筆前後の目標をほぼ達成しています。今年度も新年に入り目標の60%に到達しています。署名推進にハガキ大の用紙裏表に大きめの活字で、地域の人が一目で理解しやすいように工夫した宣伝物を利用しています(写真下)。
支部幹事会は、新会員の加入にカを入れ、今年度も5名の会員を迎えました。また、同盟運動を継承するための若い会員を迎えることも重視しています。
支部結成以来の悩みの一つは、支部幹事会のメンバーは各地の諸活動の要職にある人々のため参加率が低く、結果として実務面で一部の幹事に集中するとともに、会員間の気分のちがいもありました。
そこで前総会では11名の幹事の中に6名の事務局員を選出し、事務局長・次長を補佐して幹事会との有機的結合を図りました。また支部「不屈」(会報)の発行を会員同士の顔の見える「動脈活動」として位置づけて重視し3名が分担。毎月発行を行い、中央版、北海道版と3紙合わせて15名の班長さんが定期的に配布しているため郵送料はゼロ、支部予算の10%をガノリン代として支給しています。班長さんは会費・募金の徴収や署名の回収などに奮闘しています。そして多忙な事務局長には支部活動を生きいきと発展させることに集中できるよう工夫しています。さらに今年度は、会員の学習を重視することを決め、その第一弾として新春学習交流会を開催し「山本宣治」について支部自前で講師を担当、2名の未会員を含む11名がひなびた温泉に集まり、学習のあと懇親しました。引き続き自前講師で「坂の上の雲」「宮本百合子」などをテーマに学び合い「知を力」として支部発展の展望を開きたいと考えています。
(事務局次長・三原悟)
高槻市、島本町議会に引き続き
各議会での意見書採択を 大阪
昨年12月、高槻市は全政党・全会派の賛成、島本町は全会一致で「治安維持法犠牲者への謝罪と国家賠償を求める意見書」が採択されました。大阪では泉南市以来16年ぶりの快挙です。
大阪府本部は大会後、意見書対策委員会を立ち上げ数回会合を重ね、昨年10月理事会では「地方議会に意見書・決議の採択を求める運動を新たな水準に高めましょう」を決議しました。府本部の提起を正面に受け止め、応えたのが三島支部(高槻市・島本町)です。三島支部は、①毎月三役会議、3カ月ごとに幹事会を開き、②支部結成以来欠かさず支部ニュースを発行、③毎年5月に開かれる大阪解放戦士合葬追悼会に4団体(治安維持法国賠同盟、国民救援会、大阪いしずえ会、日本共産党)共同でバスを仕立て参加しています。④1月には4団体共同の新年会を開き、学習と懇親を深めるなど大阪府本部では先進的な活動をすすめています。
三島支部の意見書採択の教訓は何よりも鳥杢局男支部長を先頭に役員が必ず意見書採択を勝ち取るという固い決意と構えで臨んだことです。三島支部は早速、国会請願署名の協力要請に連合系の労働組合を訪問しています。府本部は三島支部の快挙を大いに喜び、各支部は三島支部の教訓をしっかり学び、三島支部に続こうと議会での意見書決議の運動を強めています。
(大阪府本部塩田一行)
大阪-枚方・交野支部結成
枚方支部は30年ぐらいの歴史があるのですが、最近は一部の世話人の活動になっていて署名活動や諸課題に十分な取り組みが出来ていなかったので、枚方・交野(ひらかた・かたの)支部として再出発することになりました。
昨年並月11目は10人の参加で府本部顧問の藤木さんに「国体の魔力との赤魔の培養」で講演をしていただき、治安維持法が改悪・強化されてきた歴史や戦後治安維持法を廃案にしたのは占領軍であり、その後も戦前の特高警察や思想検事の多くが日本の政治にかかわり国体思想を温存してきたことがよくわかりました。その後、活動方針(会員数100名、署名1000筆目標)と役員体制を確認。
(枚方・交野支部 児玉定敏)
不屈 中央版 №441 4面 2011年3月15日(毎月15目発行)
念願の女性部を結成
-滋賀県大津支部
5名の女性世話人で昨年夏以来数回の相談を重ね、年末の12月15目、念願の女性部が発足。当日は9名参加、前半は第21回全国女性交流集会報告会、後半を女性部結成の集いとしました。
『青鞜』発刊100年の今年、平塚らいてうや与謝野晶子など、文学を通しで女性人権問題を学ぼうという意見も出されました。まずは2月11目、地元大津市内で吉川春子氏を招いての「日本軍“慰安婦"問題を考える」集いを大きく成功させるため全女性会員の参加をめざして取り組むことを確認。
(県女性部世話人・古谷道代)
結成1年で百人目前 京丹後支部
京都府の西端にある人口6万人の京丹後市に国賠同盟支部が生まれて1年。同市は6町が合併し人口は6万人。長寿日本一で100歳以上の高齢者が50人以上も元気で働いています。漁業、農業なども盛んです。元町議や教師、戦争で中国やシベリアまで動員された体験を持つ人たちが集まり、2度と戦争しない運動を死ぬまでやるには、国賠同盟が最適だと、支部を結成。支部の活動として反戦運動の先駆者・渡辺和尚や反戦教師で特高に虐殺された倉岡愛穂さんの墓前祭、横浜事件の犠牲者和田喜太郎さんの研究会、イノシシ肉と野菜をたっぷり使った鍋料理を囲んだ新春の集い等、楽しい取り組みをしながら会員を拡大し、あと数人で100人突破目前です。
(京都府本部・岡本康)
不屈 中央版 №441 5面 2011年3月15日(毎月15目発行)